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乳がんは、近年の日本人女性の悪性腫瘍の中では、もっとも発症例の多いがんです。
乳がんには大別して二つのタイプがあります。
乳汁を分泌する乳腺小葉に由来するものを小葉がん、乳管に由来するものを乳管がんといいます。
さらに、小葉内、あるいは乳管内にとどまっていて、血管やリンパ管に浸潤していないものを非浸潤がんといい、
欧米では非浸潤性小葉がんは悪性の疾患として扱いません。
一方、浸潤性のがんは、血管やリンパ管から全身への血流に乗って、リンパ節、骨、肺、
肝臓、脳などに転移します。
乳がんが疑われたら、乳腺の専門医のいる総合病院を受診します。常勤の病理医がいて、
放射線治療まで受けられる施設が理想です。
乳がんの治療は時間がかかるので、担当医との信頼関係を築くことが大切です。
治療にあたっては、他の医師のセカンド・オピニオン も活用できると、なお良いでしょう。
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乳がんの原因は一つではありません。
発症するリスクとしては、近親者に謬がんにかかった人がいること、
過去に乳頭腫などリスクの高い病気にかかったこと、片側の乳がんにかかったことなど
遺伝的な要因がもっとも重要視されます。
そのほか、出産経験がない、授乳をあまりしていないことなどもリスクとなります。
これらは、乳がんの発生する乳腺が萎縮することなく長期にわたって存在することを意味します。
さらに、卵胞ホルモンであるエストロゲンががんの発生や転移に関係していることが指摘されています。
また、経口のホルモン薬を長期間服用すると、がんの発生のリスクを高めるともいわれています。
しかし、近年、日本で乳がんが急激に増えているのは、これだけではとても説明しきれません。
これ以外のまだ知られていない要因が、多く関係しているのではないかというのが、今日の医学界での通説です。
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